全国小学校生活科総合的な学習研究協議会2日目その1

10月30日金曜日は,大会2日目公開授業,各都道府県による課題別研究発表でした。
高松市立屋島小学校と高松市立下笠居小学校の2校の研究校ですが,午後からの課題別研究発表の都合で私は下笠居小学校のほうに参加しました。
屋島は高松市で東寄りで観光地としても馴染みがありましたが,下笠居は高松でも西寄りで五色台という観光地もあるのですが,あまり訪れたことはありません。

9:30から全体会で,研究の概要が説明されました。
この時点で説明されるスライドを見ていくと,きっちりとポイントを押さえて,しっかり研究されているなと感じました。
授業も期待できそうです。
どこか一つの学年を見ようと思ったのですが,なかなかしぼりにくく,3年生以上の総合の授業を細切れで参観しました。
どの学級も子どもたちが自分の主張の理由や根拠を述べて,真剣に話し合っている姿が印象的でした。
また,思考ツールを活用していますが,個人やグループでの思考をまとめるツールとしての活用のほかにも終末の板書には黒板全体にピラミッドチャートやボックスチャートが表示され,子どもたちの意見を構造的にまとめていました。
どの学年も地域を素材としてしっかりつながった教材や単元を実践していました。
3年生は地域の特産の果物を,4年生は地域の川を,5年生は町のすばらしさをリーフレットに,6年生は地域の人々に向けてイベントをするといった内容でした。

授業の終末によった4年生の教室では,最後の振り返りを書く子どもたちが鉛筆の音しか聞こえないほど,一生懸命に書いていました。
チャイムが鳴っても書き続ける子や足りなくて裏に書く子まで。
この姿に驚き,その秘密を知りたくなって,授業の研究協議会は,4年生の部会に参加することにしました。
途中の授業を十分に見てなくて,大変失礼だったのですが,ポイントとなる活動を子どもたちの意見の中からうまく拾い上げ,また子どもたちから出てくる意見をあらかじめ何通りも予想し,何よりも教材と出会わせる単元構想のすばらしさにしびれました。
聞くところによると,地域に出かけてフィールドワークでの教材研究を始め,学年団の先生方で一生懸命取り組まれたそうです。
先生方の熱い思いを感じました。

さて,中身が濃すぎて,長くなりそうなので,続きは明日書きます。