⑤和菓子プロジェクトその2 きっかけ作りと和菓子調査

MTM作品を作成した背景等について,時間のあるときに書いています。
今回は,大学院終了後,現場復帰し,和菓子プロジェクトの実践を行ったときの話です。

さて,和菓子プロジェクトの前には,地域の代表する素材を子どもたちにつかませるために短い単元を設定しました。
ちょうど,他の学級が国際理解をテーマに取り組みたいということで,韓国の留学生の方に来ていただくことになっていました。
そこで,その来られた方に自分たちの地域を紹介しようということで,調べ活動を行い,発表資料を作りました。
ある班は地域の名水を調べてきて,その名水の効き水のクイズにしました。
そんなわけで,あらかじめそのような準備を重ねた上で,単元に入るきっかけとしては,留学生の方からお礼に韓国に伝わるお菓子をいただいたということになりました。
それなら,日本のお菓子はということで,和菓子について調べてみようということになりました。

和菓子屋のご主人に来ていただき,和菓子の紹介と実際に和菓子作りの体験をさせていただきました。
そして,子どもたちの興味が高まった中で,夏休み自由研究でそれぞれが調べてくる課題を出しました。
夏休みが明けて,いよいよ本格的に和菓子開発のスタートになりました。
まずは,市場調査で自分たちの思いだけではなく,いろいろな情報を集めます。
市内の和菓子屋を回る班,スーパー等で買い物客にアンケートを実施する班,インターネットで全国の和菓子について調べる班とわかれて活動しました。

活動後,調べてきたことをまとめて,資料にしました。
ここで,この調査してきた班を解体し,実際の和菓子を企画する班に編制し直しました。
調べてきた資料は,それぞれの班が活用できるし,さらに企画各班の構成メンバーには,調査した分野の班員がわかれて必ず入っています。
もちろん,班の構成は,リーダーシップや人間関係,それぞれの特性を考えて編成したものです。

実際の企画開発に入りましたが,子どもたちは思いの外苦労したようです。
このことは,次回のその3にて・・・。