値段決定
試作販売に向けて,自分たちのストラップの値段を決めなければなりません。
必要経費を入れて,利益をいくらにするか。
この活動から学習することは,たくさんあります。
まずは,参考資料として材料費を提示しました。
まずは,個人で商品値段の理由付けを考えてみました。
(いくつか箇条書きにしてみます。)

○人の意見を聞く。
○商品の出来具合。
○お客さんが買いやすい値段。
○苦労したところや大変だったところを値段に反映する。
○みんなで一生懸命にがんばったところから
○私たちがどれだけがんばったかの得点と考えて,つけてみたい。

そして,値段を決める5グループを作成し,それぞれで視点を持って考えました。
先生から,「どうせ売るのなら利益の使い道を考えて,販売目標金額を決めてみるのはどうですか」とアドバイスをもらいました。
みんなで話し合った結果,人の役に立つことに使おうということになりました。
でも,人の役に立つことといっても,具体的なことがわからないと,それにかかる費用から考えることもできません。
そこで,アンケート調査で老人福祉施設に行ったときにお年寄りの方々が乗っていた車いすを思いつきました。
とりあえず,車いすが買えるような値段(もちろんそのための販売個数目標)から決めようと話し合いました。
そして,各グループごとで販売金額の検討会を開きました。
Aグループ Bグループ
350円
理由:
1.手作りなので機械で作るより,価値があるし,みんながんばって作ったので,350円くらいかなと思ったから。
2.材料費のもとをとってあと150円のもうけで車いすをできるだけ買って,贈る人に喜んで欲しいから。
280円
理由:
○材料費などを考えたから。
○もうけが2万以上になるようにしたから
○あまり高すぎないようにしたから
○300円だと高いように感じるから
販売目標に関して:
車いすを買う。目標金額は69000円。300個くらい製作。
Cグループ Dグループ
350円
理由:
○材料費だけだったらもうけにならないから,プラス150円にしました。
○150円プラスした理由は,材料費が高い(200円と考えました)のでこれくらいがちょうどよいと話し合ったからです。
350円
理由:
○1つぶんの材料費+利益で
○「みんな何円ぐらいだったら買う?」という,話し合いで300円〜400円という意見が多かったので,あいだをとって350円にしました。
値段の内訳:
160円が主な材料費。190円は,利益。
販売目標に関して:
目標販売個数を80個程度と考えて,約2万8千円を売り上げる。収益は,車いすや介護用品など。
Eグループ
250円
理由:
○祭りの時のくじ引きは,300円だけどそれが高いと思ったから。
○200円では安すぎるから。
値段の内訳:
材料費・・・160円,もうけ・・・90円
販売目標に関して:
車いすを買う。
検討会の一場面
結局,平均金額を出したりしましたが,この時点ではとりあえず高めの値段設定でいってみようということで,350円に決まりました。
そして,試作品販売の時にお客さんにアンケートをして値段について聞いてみようということになりました。
(後日,再度検討してみて,おつり等の手間のことも考え,300円で販売することに決定しました。)
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