製塩開始

 原因を考えてみたところ,一斗缶の塗料(とりょう)が落ちたのではないかということになりました。
じゃあ,どうすればいいのか,みんなで話し合いました。
自分たちが商品化して,販売する日(ゴール)は決まっています。
あまり,残り時間はありません。
これをなんとか透明にすればいいのだろうか・・・。
たとえ,透明になったとしても,人の口に入るものを作っているのだから,身体にいいはずがないだろう。
何よりも伊島のきれいな水が,こんなものだと思われたくない。
仕方なく,できあがったかん水は捨てることにしました・・・。
これは大きな決断でした。
 私たちも一度はがっかりしましたが,逆に俄然ファイトが出てきました。
そして,この失敗にこりて,今度は給食に使っていた大きな鉄釜でかん水作りを再スタートすることになりました。
時間も残り少ないし,追い込まれて私たちも必死になりました。
自分たちの思いを実現するために・・・。
大きな鉄鍋を洗います。 点火して煮詰めます。 海水をつぎ足します。
塩分濃度もきちんと測定 いよいよこす準備 こします。今度は大丈夫!
 この鍋のふたは,お隣の中学校の技術家庭科の先生自作です。
いろいろな方にお世話になりながら,失敗を乗り越えて2度目でやっとかん水の完成です。