製塩開始

 さて,塩作りの原料と燃料のめどはつきましたが,問題は実際に塩を作る場所です。
私たちでいろいろと案を出し合いましたが,これというものがうかびません。
そこで,校長先生に相談に行くことにしました。
校長先生は,やさしく話してくれて,どうすればいいか一緒に考えてくださいました。
そして,校舎の東側に簡単な小屋を建ててくださることになりました。
私たちもできるところは,手伝いました。
校長室で相談。 小屋作り。 雨が降っても大丈夫な屋根付き。
 そして,校長先生と相談の結果,かん水を作るのには,一斗缶(いっとかん)という缶を使うことに決定しました。
島のお年寄りが昔薄い鉄板を使っていたので,給食の業務用油が入っているようなものを使えばいいのではというアドバイスもいただいたからです。
ただ,使い古しの一斗缶はなく,新しいものを購入することにしました。
(しかし,これが後日大変なことになるとは,この時点では誰も気づいていませんでした。)
そして,この一斗缶が並ぶようにおけるかまどを校長先生とともに作りました。
一斗缶がのるかどうか。 鉄の棒を組み合わせます。 かまど完成!
 とにかく,これでかまどが完成しました。
いよいよ波瀾万丈(はらんばんじょう)のかん水作りへとすすみました。