情報収集

 今度は,同じ市内で海水から自然塩を作って,販売している人がいるという話を聞きました。
そこで,その人から塩の作り方などを教わることにしました。
同じ市内といっても,海の向こうですから連絡船で渡らなければなりません。
せっかくの機会を大事にするために,行く前に付箋紙を使って3人で教えてもらいたいことがらについて,話し合いでまとめました。
まずは,自分たちが考えてきた内容を付箋紙に転記 そして,3人で相談しながら,聞かなければならないことをまとめていきました。
そして連絡船「みしま」に乗って海を渡り,塩を作っている阿南市中林漁協を訪ねました。
これが,塩工房の製品です。 まずは,組合長さんにインタビュー。 カメラマンとディレクターも真剣に話を聞きます。
 まずは,組合長さんにお話を聞くために,漁協の中へ入りました。
実際に製品として販売している大粒の塩と普通の塩,にがり水を見せてもらいました。
組合長さんは,なぜ塩作りを始めたかなど,詳しく教えてくださいました。
私たち3人は,インタビュアー,カメラマン,ディレクターと役割を分担して,取材をしました。
少し離れた場所にある小屋までやってきました。 ここが自然塩を作っている場所です。 いよいよ塩作りのプロ山下さんに教えていただきます。
 2004年6月からこの場所で塩作りをされている山下さんは,沖縄の与那国島で塩作りを修行されてきた方です。
とてもていねいに私たちにもわかりやすく教えてくれました。
具体的には,
専用の釜を作り,燃料の薪(たきぎ)を,24時間連続で燃やしていること。
1週間かかって,塩ができること。
その作り方の手順として塩ボーメという道具で塩分濃度(正確には比重ですが)を測定して,まず濃いかん水を作り,そのあと煮詰めること。
途中でカルシウムをこさないとできあがりの塩が粉っぽくなることなど。
数え切れないほど,塩作りに大切なことがわかりました。
また,できあがった塩を試食もさせてくださいました。
とても親切に教えてくださる山下さん。 特製の平釜(ひらがま) 海水と真水を塩ボーメで比較。
できあがった塩を試食しました。 大粒の塩,こちらは少ししかとれません。 ざるをあげるとにがりが落ちていました
 そして,最後に小屋の外へ出て燃料の薪は流木を使っているだとか,海水をポンプでくみ上げているとか,最初伊島で塩作りをしようと思っていたことなどのお話しを聞かせていただきました。
燃料の流木,軽トラで運んできたそうです。 このポンプで海から直接くみ上げています。 はるか向こうに見えるのは私たちの伊島です。
 山下さんの説明はとてもわかりやすく,大変参考になりました。
私たちが塩作りを計画していると話すと,伊島ならとてもいいお塩ができるでしょうといってくださいました。
これからがんばろうという気持ちがわき上がってきました。