情報収集

 町の人やお年寄りのみなさんにはげまされて,塩づくりに取りかかりました。
といっても,まず塩のことについて知らなければなりません。
インターネットで調べたり,先生が実際に行ってきた「たばこと塩の博物館」の写真などもみせてもらいました。
それで,いろいろなことがわかりました。

世界の塩について

岩塩・・・数億年〜数千年前に海水が陸に閉じこめられて,化石のようにして出てきたものです。イギリスやポーランドなど
湖塩・・・岩塩になる途中の塩湖でとれたものです。ボリビアのウユニ塩湖など
天日塩・・・海水を乾燥した気候を利用して,天日で蒸発させて作ったものです。メキシコのゲレロネグロ天日塩田など
海水から作られる塩は,全世界で約4分の1だそうです。

日本の塩について

昔から日本は岩塩や湖塩がほとんどなく,しかも高温多湿のため天日塩もできませんでした。
そこで,海水から濃い塩水(かん水)をつくるさいかんという作業とそのかん水を煮詰めて塩を作るせんごうという作業が行われてきました。
少し前までは,塩田というところで砂浜に塩水をかけてかん水を作る方法でした。
最近は,イオン交換膜方式という電気エネルギーを使う方法になっています。

生活の中の塩

日本で使われている塩のうち,調味料や食品加工などの食べ物に使われているのは15%です。
残りは工業に使われていて,ゴムや石けん,紙などいろいろなものになっているのだそうです。
日本で作られる塩は,ほとんどが食用になっていて,工業用に使われているのはメキシコやオーストラリアからの輸入天日塩だそうです。

塩は売ってもいいの?

1905年から1997年まで塩は専売制といって,作ったり売ったりする人が決められていました。
1997年4月からこの専売制度がなくなり,自由に製造販売ができるようになりました。
ただ,塩を製造販売として,仕事として続けていくには財務事務所というところに届ける必要があるそうです。

自然塩のよさ

海水の中には,約3.4%の塩が含まれているそうです。
そして,その塩のに含まれているものをグラフにしてみました。

最も多いのが塩である塩化ナトリウムで77.9%です。
そのあと,塩化マグネシウム9.6%
硫酸マグネシウム6.1%と続きます。
専売制のころは,イオン交換膜方式で塩を作っていたので,塩化ナトリウムの割合が高く,天然ミネラルと呼ばれるマグネシウムやカリウムなどの成分が少なかったそうです。
自然塩は,この天然ミネラルであるマグネシウム(にがりともいわれる)を含んでいて,身体にもよいし味も深みがあるそうです。
調べるのに参考にしたページ
たばこと塩の博物館
◆◇◆ 財団法人 塩事業センター ◆◇◆
塩の世界&鳴門海峡の渦潮
塩の情報室