商品準備

 販売は,2004年12月16日(木)と17日(金)です。
木曜日は,伊島のみなさんに販売し,翌金曜日が阿南市民の方々への販売です。
特に伊島での販売では,販売の前にこれまでの私たちの学習の発表としても聞いてほしいと思っています。
言ってみれば,出前プレゼンです。
私たちの目標でもある人前で大きな声で話すということを実際に試す場でもあるのです。
そのために一生懸命に練習もしてきました。
漁協組合で,塩販売(発表会)のお願いをする。 おばちゃんといっしょにポスターを掲示する。 自分たちが作った塩の販売をすることのポスター。
 発表については,原稿を書いてそれを何度も何度も覚えるまで練習しました。
その原稿は,このようなものでした。
(3)みなさん,こんにちは。
(ハ)わたしたちは,伊島小学校の3・4年生の
(ハ)ハルルン・
(ミ)ミカリン・
(あ)あいあい
です。
(あ)わたしたちは、ふるさと伊島のよさをいろいろな人に知ってもらうため、黒しおタイムという勉強をしてきました。
(ミ)その中で、伊島の美しい海の水を使えば、おいしい塩が作れるのじゃないかと考えました。
(ハ)そして、たくさん苦労して、今日ついに完成しました。
(ミ)名前は、「伊島塩物語」です。
わたしたちの学習や思いがこの物語の中につまっています。
(あ)どうか、わたしたちの塩物語を聞いてください。
そして、よければ買っていってください。

(ミ)まず、わたしたちの苦労を聞いてください。
まず、最初に阿南市中林で塩を作っている人がいるときき、見学にいきました。
塩を作っている山下さんは、親切に教えてくれました。
自分たちが作るので、海水をくみにいったり、木を運ぶのはとても大変でした。
何度も港と学校をおうふくしました。
また、塩をたくにはとても手間がかかりました。
海水をこくするのには5日ぐらいかかりました。
塩をたいて作るには、5時間くらいかかります。
そして、1回作ってもあまりいっぱいできないので、何日もそれをくり返しました。
それ以外にも塩について調べたり、パッケージを考えたり、アンケートをしたり、すごく苦労をして作りました。

(ハ)次に作り方の説明をかんたんにします。海水を船に乗って沖までくみにいったり、大きなバケツに海水を入れてリヤカーで学校まで何度も運んだりしました。
かまづくりは、わたしたちにはできないので、校長先生にお願いしました。
校長先生は、りっぱな小屋とかまをつくってくださいました。
ねん料は、船で流木を取りに行きました。
たくさんいるので、これも運ぶのが大変でした。
いよいよ火をつけます。
海水をにつめるのは外でしましたが、仕上げは教室のストーブの上でゆっくりしました。
人が食べるものだし、ごみが入らないようにとても気をつけました。
とちゅうで、石こうというカルシウムもこしました。
これで、おいしい塩ができました。

(あ)最後にわたしからこの塩のセールスポイントについてお話します。
伊島は、紀伊水道にうかぶ島で瀬戸内海からの冷たい水と太平洋のあたたかい黒しおがぶつかる場所にあります。
海水も、海の底まですき通って見えるようなとう明でとてもきれいな水です。
ふつうの塩とくらべて、マグネシウムやカリウムという天然ミネラルといわれるものがたくさんはいっているのが特ちょうです。
特にマグネシウムは、にがり成分といい、この塩が少ししめっているのは、にがり成分が残っているからです。
わたしたちの味見では、からさぐらいしかわからなかったので、大人の人に試食をしてもらいアンケートに答えてもらいました。
ふつうの塩よりあまい感じがするとか、まろやかでこくがあるという答えをもらいました。どうか、この塩を食べてみてください。

(ミ)わたしたちの伊島では、五十年か六十年くらい前に、海水で塩を作っていたそうです。
(ハ)おいしいので、ぜひとも買ってください。
五十グラム百円です。
(あ)後ろの待合所の中では、わたしたちが作ったコマーシャルビデオも流しています。よければ見ていってください。
(3)それでは、これからはん売を開始します。
よろしくお願いします。
 伊島販売の日まで,校庭の端にある集会所の玄関で一生懸命に大きな声を出して練習しました。
先生から3つの注意することを言われていました。
1つは大きな声,2つめははっきりとした話し方,3つめは聞き取りやすい速さです。
それにチームワークを加えて10点満点のうち,7点以上を出せば合格でした。
チャンスは2回ですが,2回目で合格したときはとてもうれしかったです。
本番もこれで大丈夫だろうと少し自信がつきました。
 すべての準備が整い,いよいよ販売のときがやってきました・・・。