私たちはアワビを育てるにあたって,インターネットや本で調べたり,水産研究所の吉見先生に教えていただいたりしました。
その中で「へぇー」と声を出して驚くようなことがたくさんありました。
そこで,「トリビアの泉」「トリアワビの泉」として,驚きの豆知識をここにまとめてみました。
 

1.アワビは野菜も食べる?!

アワビは海草を食べますが,キャベツや大根の葉っぱなどの野菜も食べるそうです。
海の生き物が野菜を食べるなんてなんかおかしいですね。
一番のエサは海草ですが,水槽に生えたコケも食べるし,人工的に作られた飼料も食べます。
海草を干しておいて,もどしたものでも大丈夫です。

2.アワビは巻き貝である!

アワビって,どちらかといえば平べったいので,二枚貝のようですが,実は違います。
巻き貝です。
アワビの殻の表面には線がありますが,これは木でいう年輪ようなものです。

3.アワビの稚貝は緑色である!

アワビの稚貝は緑色です。(ただし,人工的にふかさせて,エサを与えて育てたもの)
アワビは巻き貝なので,大きくなると外側が大きくなっていきます。
だから,最初中間育成されたアワビは,貝殻の端のほうだけ緑色が残っています。

4.アワビの穴は,排泄物を出す!

アワビの穴からは,排泄物が出るそうです。
また,成長するときに液を出し,一回り大きくなったときのつなぎ目が穴になるということです。

5.アワビのオスメスはキモでわかる!

アワビのオスはキモの色が茶で,メスは緑だそうです。
色は違いますが,味は変わらないそうです。

6.アワビの天敵はタコ!

三年前にタコが大量発生したときは,アワビの水揚げがへり,海の底にアワビの殻がたくさん見つかったそうです。
次の天敵はヒトデです。
アワビが小さいときによく食べられます。
魚でもアワビを食べるものがいます。
それは,フグ(キタマクラ)やベラなどです。
他にもカニや伊勢海老もアワビを食べます。

7.アワビは健康によい!

アワビの身は,低脂肪・高たんぱく・低コレストロールでカロリーは少ない。
その他にカリウム・銅・鉄分・タウリンが多く含まれています。
血液中のコレステロールの抑制、視力の回復や肝臓の働きを助ける効果があります。
また,老化の進行を遅らせるという効果を持っています。
肥満や高血圧の予防や改善に効果があります。
特にキモは視神経の疲労回復にとても効果があります

8.アワビは昔から大切なものだった!

縄文時代には、殻は食器として使われていましたた。
また古くからお祝いの食べ物とされており、祝い事の進物には欠かせなかったそうです。
平安時代には貢ぎ物として各地から都にアワビが届けられたそうです。
平将門や織田信長、徳川家康など、邪馬台国の卑弥呼にはじまる天下人の食卓に必ずアワビがのっていたといわれています。